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ささえるラボ編集部です。 医療・福祉・介護の仕事にたずさわるみなさまに役立つ情報をお届けします! 「マイナビ医療福祉キャリア」が運営しています。
現場でよくある利用者さんへの「タメ口」問題
これらの行動の背景には「親しみやすさを出したい」「距離を縮めたい」などといった気持ちがあることが多いのですが、利用者さんや患者さんの立場からすると違和感を覚える方も多いのではないでしょうか。
今回は利用者さんや患者さんに対する言葉遣いについて、その影響や現場でできる工夫策について解説していきます。
■なぜ、タメ口になってしまうのか?
長く関わっている利用者さんや、性格が柔らかい方に対しては、距離が近くなることで言葉づかいもカジュアルになりがちです。しかし、その「親しさ」が必ずしも利用者さんにとって心地よいとは限りません。
職員からのタメ口、利用者さんはどう感じている?
■敬語は「礼儀」と「信頼」の象徴
■不快に感じるケースもある
特に介護施設に入り、環境が変わったことに対する不安を抱えている方や、できないことが増え自信を喪失している方にとっては、職員からのタメ口を見下されていると感じてしまう場合があります。
言葉づかいが与える影響
■信頼関係
逆に、丁寧な言葉で接することで「安心できる」「信頼できる」と思ってもらえる可能性が高まります。どんなに仲がよくても職員と利用者さんであることは忘れず、適切な距離感を維持するようにしましょう。
■職場全体への影響
結果として、組織全体がタメ口を使う風土になってしまうと、それが利用者さんにとってマイナスな印象に繋がり、サービス全体の品質低下に繋がることもあるのです。
タメ口を使わないように、現場でできる工夫
では、タメ口を使用せずに利用者さんとのコミュニケーションを深めるためには、現場でどのような工夫ができるのでしょうか。
・名前を呼んで声かけする+笑顔
・場面に応じて言葉を選ぶ
■柔らかい敬語を使う
そのため、敬語で話す際は「〜してください」よりも「〜していただけますか?」「〜ですね」など、丁寧だけど堅すぎない言葉を選ぶよう意識できるとよいでしょう。
■名前を呼んで声かけする+笑顔
■場面に応じて言葉を選ぶ
レクリエーションなどカジュアルな場面では少し柔らかい敬語を意識し、食事や入浴などプライベートに関わる場面では丁寧さを重視するようにしましょう。
最後に:言葉遣いはサービスの質に繋がる
介護現場では、言葉づかい1つで信頼関係やサービス品質が変わります。敬語は必ず使用しつつも柔らかさや堅さを意識して使い分け、利用者さんに寄り添ったコミュニケーションを心がけていきましょう。
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