2025年12月01日公開

【例文あり】年末年始の挨拶文の作り方！施設から利用者さんやご家族に送る挨拶文のポイントを解説します

年末年始の挨拶は、施設として利用者さんやご家族に感謝の気持ちや来年への抱負を伝える大切なコミュニケーションです。この記事では、挨拶文に盛り込むべき４つの要素、作成時のポイントの解説、実際の例文などをご紹介します。【執筆者／専門家：古畑佑奈】

本日のお悩み：年末年始の挨拶文に悩んでいます

年末年始の挨拶例文を教えてください。

施設からのお知らせとして掲示する文章のほか、利用者さんやご家族に配布するお手紙などの文章にも悩んでいます。

含めるべき要素をおさえ安心感のある文章作成を！

■執筆者／専門家

古畑佑奈

https://mynavi-iryofukushi.jp/media/users/19

社会福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員特別養護ホーム生活相談員、訪問介護事業、地域包括支援センターにて介護支援専門員の経験あり。現在は、デイサービス管理者として勤務。地域でのネットワーク活動では事務局として「死について語る会」や「3大宗教シンポジウム」など幅広いテーマの勉強会やイベントを企画・運営の経験がある。

年末年始の挨拶文は、単なるお知らせではなく、施設として利用者さんやそのご家族に向けた「感謝」と「これから」に対する思いを伝える大切なコミュニケーションの機会です。

短いメッセージであっても、押さえておきたいポイントをしっかり盛り込むことで、読み手に安心感や信頼感を与えることができます。今回は、挨拶文づくりにおいて重要な「挨拶文に含めるべき要素」と、短めの例文パターンをご紹介します。

挨拶文に含めるべき主な要素

以下の４つの要素を意識して文章を構成すると、読み手にとってわかりやすく、伝えたい思いが届く挨拶文になります。

１.感謝の言葉
２.今年１年の振り返り・施設の様子
３.来年に向けた抱負や姿勢
４.新年のご挨拶・締めの言葉

■１.感謝の言葉

まず最初に、「１年間お世話になりました」「ご支援・ご協力ありがとうございます」という形で、利用者さんやそのご家族に対する感謝を述べることで、相手への敬意と真摯な態度が伝わります。

■２.今年１年の振り返り・施設の様子

短めでも構いませんが、今年どのようなことに取り組んだか、施設として変わったこと、利用者さんの様子などに少し触れることで「施設がただ日々を過ごしてきたのではなく、活動してきた」という印象を与えられます。

例：行事を実施した、レクリエーションを行った、面会・訪問時の様子など

■３.来年に向けた抱負や姿勢

「来年も安心してお過ごしいただけるよう努めます」といった前向きな言葉を添えることで、読み手に「安心と期待」を持っていただけます。

例：「職員一同、より良いサービスを目指してまいります」「笑顔あふれる一年になるよう心を込めたケアを提供してまいります」など

■４.新年のご挨拶・締めの言葉

年末挨拶では「良いお年をお迎えください」、年始挨拶では「明けましておめでとうございます」「本年もよろしくお願いいたします」と季節の挨拶を入れることで文のまとまりがよくなります。

また、「皆さまのご健康」や「ご家族さまのご多幸」などの一言を添えると温かさが加わります。

挨拶文作成時のポイント３選

次に挨拶文を作成する際のポイントについて確認していきましょう。大切なのは「文体・施設らしさ・宛名や署名」です。

■１.場面や読み手に合わせてマナーを守った文体を

場面や読み手に合わせて、マナーを守った文体を心がけましょう。

年末年始の営業についてのお知らせを含めた文章については、ビジネス文章の書き方を参考に頭語・結語や時候の挨拶に注意して書きます。年賀状などの手紙は改行を適度に入れて、読みやすくしましょう。

■２.施設らしさを心がけましょう

行事や取り組みなどの一言を入れることで、オリジナル感を出せます。

■３.施設名・担当名・連絡先を入れることで安心感を

配布用には施設名・担当名・連絡先を入れることで安心感が増します。
また、年末年始に休業する事業所で担当の方がいる場合は、緊急連絡先を記載しておくとよいでしょう。

【例文あり】年末用・年始用挨拶文

■年末の挨拶

「本年も大変お世話になりました。皆さまのご支援に心より感謝申し上げます。どうぞ良いお年をお迎えください。」

「今年も皆さまの温かいご協力のおかげで、無事に一年を終えることができました。来年も安心してお過ごしいただけるよう努めてまいります。」

「一年間、利用者さま・ご家族さまには多大なるご理解をいただき誠にありがとうございました。来年も笑顔あふれる施設を目指してまいります。」

「今年も行事やレクリエーション等、皆さまと共に過ごす時間を大切にしてまいりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。良いお年を。」

「拝啓　年の瀬の候、皆さまにおかれましてはお変わりなくお過ごしのことと存じます。今年一年のご厚情に心より御礼申し上げます。来年もどうぞよろしくお願いいたします。敬具」

■年始の挨拶

「新年明けましておめでとうございます。本年も皆さまに安心と笑顔をお届けできる施設を目指してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。」

「謹んで新春のお慶びを申し上げます。旧年中は格別のご支援を賜り、誠にありがとうございました。本年も変わらぬご厚誼をお願い申し上げます。」

「新年おめでとうございます。皆さまの一年が健やかで穏やかでありますよう、職員一同心よりお祈り申し上げます。どうぞ本年もよろしくお願いいたします。」

「昨年は格別のご理解とご協力を賜り、重ねて御礼申し上げます。本年も利用者さまひとりひとりの笑顔を大切に、より良い支援を目指してまいります。」

「新年を迎え、皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。本年も職員一同、誠心誠意努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。」

最後に：「感謝」「振り返り」「抱負」「挨拶」を取り入れた挨拶文を！

上記のように、年末年始挨拶の文章を作る際には「感謝」「振り返り」「抱負」「挨拶」の４つの要素を意識するだけで、読み手に伝わる挨拶文を構成できます。

今回ご紹介した例文等を参考に、ぜひ施設の行事や取り組み、利用者さんの様子などを書き加えてみてください。日頃のケアの様子が伝わる挨拶文になります。

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