介護の仕事にスランプを感じたときの対処法は?ストレスマネジメントのプロが解説!

介護の仕事にスランプを感じたときの対処法は?ストレスマネジメントのプロが解説!

【回答者:島田 友和】「いま、ここ、集中」で取り組み、小さな変化を増やしていきましょう。


本日のお悩み

介護の仕事を始めて8年、同じ会社で5年働いています。
最近、何が楽しくて仕事をしているのか分からなくなってしまい、スランプに陥ってしまいました。

会社に大きな不満があるわけでもなく、他にやりたい仕事があるわけでもなく、漠然とした不安や不満でもやもやしています。
こういうとき、思い切って転職したほうがいいでしょうか?今の職場でこのまま頑張ったほうがいいですか?

「介護職員」の求人を見る

「いま、ここ、集中」で取り組み、小さな変化を増やしていきましょう。

島田 友和

https://mynavi-kaigo.jp/media/users/8

ワ☆ノベーション代表 グロービス経営大学院経営研究科経営専攻修了(MBA) MBA(経営学修士)、公認心理師、社会保険労務士有資格者、社会福祉士。 総合心理教育研究所学術客員研究員。

ご相談ありがとうございます。仕事に不満がないけど楽しいわけでもない。将来に不安があり、転職しようか悩んでいるのですね。

相談内容を整理すると、
①仕事の楽しさが分からなくなって、スランプに陥っている。
②とくに会社に不満があるわけでなく、他にやりたい仕事もない。漠然とした不安や不満でモヤモヤしている。
③ ①と②の状態の中、転職するか、今の職場で頑張っていこうか悩んでいるのですね。

1つずつお答えしていきますね。

■①仕事の楽しさが分からなくなって、スランプに陥っていることについて

プチハッピーを探しましょう

介護の仕事を始めて8年、同じ会社で5年働いている。仕事が楽しい時期もあれば、マンネリで楽しさを感じられないこともあります。スランプに陥ることもありますよね。

このような時は、日常にある楽しさやできていることに目を向けること。ちょっとしたこと、プチハッピーでOKです。日常に隠れている例外を探して、その例外を増やしていくことが重要です。その例外はほんの些細なことでOKです。スライムが合体するとキングスライムになりますよね。小さなことを積み重ねていきましょう。

6つの質問に答えてみよう!

いくつか質問させていただきます。考えるだけでもOKですが、紙に書いてみるのがオススメです。書くことによって、まだ言葉になっていないぼんやりしていたことが整理されてきます。試してみてください。

●質問1 仕事が楽しくない。スランプな状態が少しでも変化するとしたら、どんな状態になっていますか?
→例 う~ん、なんだろう・・。仕事をしていて少し笑えて、少し楽しい感じかなぁ・・・。仕事のミスが減ってスランプから抜け出せそうかなぁ・・・。

●質問2 仕事が楽しいのはどんな感じですか?
→ 例 う~ん、なんだろう・・。感謝されたり、自分がやったことで貢献感をもてたり、充実感があったりすると楽しいかも。

●質問3 最近、仕事が楽しいと感じたのはいつですか?
→ 例 う~ん、あんまり感じてないのですが、3日ぐらい前でしょうか。

●質問4 その時のことをもう少し教えていただけませんか?
→ 例 そうですね。新しいイベント企画の会議の時にその意見イイね♪♪と言われてやりがいを感じました。

●質問5 それを増やすためにスモールステップでとりくめることありますか?
→ 例 そうですね。なんか、自分の中に閉じこもらず、少し意見を言っていきたいと思います。

●質問6 仕事が楽しくなって、スランプを抜け出せていると、今とどんな違いがうまれますか?
→ 例 う~ん、なんだろう・・。なんか、いま、好きなことやできることに取り組んでいるかもです。あんまり悩んでいなそうですね。

■②とくに会社に不満があるわけでなく、他にやりたい仕事もない。漠然とした不安や不満でモヤモヤしていることについて

①の質問を参考に「仕事が楽しくない」を「漠然とした不安や不満でモヤモヤしている」に言葉を変えて取り組んでみてください。

クリアリング・ア・スペース(心の整理術)を試してみませんか

不安を考えないようにすればするほど、不安を意識してしまい逆に不安は大きくなっていきます。不安だなぁ~、嫌だなぁ~と考え続けるとネガティブに覆われてしまいます。不安は不安のままでOKなんです。
不安な気持ちになった時は、不安を抑圧、回避しようとせずに、不安を認めて、眺める。不安の「置き場所」をつくってください。そのうち距離がとれて気にならなくなります。

クリアリング・ア・スペースはフォーカシングの中の1つの方法です。部屋の掃除をするように心の部屋もお掃除をするイメージです。心の部屋を掃除して整理整頓できると、スッキリして気にならなくなり、楽になります。

不安や心配、モヤモヤなどの気持ちを「認めて、眺めます」。認めて眺めていると、自分と「不安や心配」との間におのずと「間」がとれてきます。自分の内側に意識を向けながら、「どこに置いておけばいいのかなぁ」とやさしく問いかけてみましょう。

机の引き出し、ビンの中、金庫の中、公園のベンチ、山の上、海がキレイな砂浜など、自分が落ちつく場所に置いておきましょう。うまく置けないようなら、場所を変えてみましょう。
※置くことがしっくりこない時は、不安がどこにいきたかっているか問いかけてみてください。

■③転職するか、今の職場で頑張っていこうか悩んでいることについて

大きな不満がないことはある意味、恵まれている環境かもしれませんね。仕事が楽しいと思えることを増やしていくことで、今の職場で頑張っていこうと思えるかもしれません。まず、今の職場で、全力で取り組んでみてはいかがでしょうか。そのうえで、やりたいことが見つかり、ここで働いてみたいと思える職場があれば転職活動をしてみるのいかがでしょうか。

仕事が楽しければ幸せなことですが、仕事が楽しくても、楽しくなくても目の前の仕事に「いま、ここ、わたし」で全集中して取り組んで行くことが大切です。いまに集中することで、過去の後悔、将来の不安を断ち切ることができます。

自分の選んだ道を正解にしていきましょう!!応援しております!!

「介護職員」の求人を見る
専門家への質問はこちらから!

この記事のライター

ワ☆ノベーション代表
グロービス経営大学院経営研究科経営専攻修了(MBA)
MBA(経営学修士)、公認心理師、社会保険労務士有資格者、社会福祉士。
総合心理教育研究所学術客員研究員。

関連するキーワード


働き方ガイド お悩み相談室

関連する投稿


高齢者がエアコンを嫌がる理由と対策とは?熱中症を防ぐために介護職員が実践したい声かけのポイント

高齢者がエアコンを嫌がる理由と対策とは?熱中症を防ぐために介護職員が実践したい声かけのポイント

介護現場で働く職員のかたからのお悩みです。訪問介護、グループホーム、居宅介護⽀援事業所などに従事した経験を持ち、介護関連のセミナーや講演に数多く登壇している羽吹さゆりさんにご回答いただきました。本記事では、高齢者のかたがエアコンをいやがる理由と対策について、詳しく解説していきます。【執筆者/専門家:羽吹 さゆり】


日本は超高齢社会に│高齢社会との違いや問題点、医療・介護現場の現状や対策を解説

日本は超高齢社会に│高齢社会との違いや問題点、医療・介護現場の現状や対策を解説

日本は世界に先駆けて、65歳以上の割合が21%を超える「超高齢社会」へと突入しました。それに伴い、医療・介護のニーズは、量と質の両面で急拡大しており、現場では業務負担の増大や人材不足が深刻な課題となっています。本記事では、「超高齢社会」の定義を整理した上で、医療・介護現場で顕在化している課題と、現場で行われている対応策について解説します。【執筆者:ささえるラボ編集部】


介護施設の外国人雇用完全ガイド|採用・受け入れの流れと定着のポイント

介護施設の外国人雇用完全ガイド|採用・受け入れの流れと定着のポイント

介護施設での外国人雇用を検討している方向けに、採用・受け入れの流れや特定技能・在留資格「介護」・EPA・育成就労制度の違い、外国人介護人材に選ばれる職場づくりのポイントを専門家が解説します。【執筆者/専門家:伊藤 浩一】


雨の日の訪問介護で気を付けることとは?ヘルパーが押さえたい4つのポイントを解説

雨の日の訪問介護で気を付けることとは?ヘルパーが押さえたい4つのポイントを解説

雨の日の訪問介護では、移動中の事故や利用者の転倒、体調変化への配慮が欠かせません。本記事では、訪問介護で働くヘルパーが雨の日に意識したい持ち物、安全対策、利用者対応のポイントを詳しく解説します。【執筆者/専門家:牧野 裕美】


AIが介護職の仕事に与える影響とは?明確になる人の役割も徹底解説

AIが介護職の仕事に与える影響とは?明確になる人の役割も徹底解説

AIの進化によって「仕事が奪われる」という不安が語られる今、介護の現場ではまったく異なる変化が起きています。記録や事務といった業務はAIが担う一方で、人にしかできない役割である「判断する力」や「察する力」の価値が、これまで以上に浮き彫りになっているのです。AI時代において、介護という仕事はどのように変わり、何が専門性として残るのか、その本質に迫ります。【執筆者/専門家:伊藤 浩一】


マイナビ医療福祉キャリア 閲覧ランキング
【北海道・東北】
【関東・甲信越】
【北陸・東海】
【関西・中四国】
【九州・沖縄】

最新の投稿


利用者と家族の意向が合わない時はどうする?介護職員が押さえたい対応のポイントを解説

利用者と家族の意向が合わない時はどうする?介護職員が押さえたい対応のポイントを解説

利用者と家族の意向が一致しない場合、ケアマネジャーや介護職員はどのように対応すべきなのでしょうか。本人意思の尊重やアドボカシーの考え方、多職種連携の重要性について専門家がわかりやすく解説します。【執筆者/専門家:古畑 佑奈】


生活介護の「送迎加算」とは?算定要件と現場職員が知っておきたい注意点

生活介護の「送迎加算」とは?算定要件と現場職員が知っておきたい注意点

生活介護の送迎加算(Ⅰ)(Ⅱ)について、算定要件や単位数、重度利用者が多い事業所への加算、片道算定の考え方を解説。自宅以外への送迎や外部委託、同一敷地内での取り扱いに加え、請求ミスを防ぐ記録管理、安全な送迎体制、職員の労働時間管理まで、社労士の視点でわかりやすく紹介します。【執筆者/専門家:山本 武尊】


第211話 「見守り」/ほっこり介護マンガ

第211話 「見守り」/ほっこり介護マンガ

「介護職員・並木マイの ほっこり成長日記 ~転職して、介護の仕事はじめました~」 保険会社から介護の仕事に転職した、並木マイさん(31歳)の成長と 介護現場のあるあるを描く、ほっこり癒し系マンガ! 休憩時間、このマンガを読んだあなたが クスっと笑えてちょっと癒され、ほっこりした気持ちになれますように。


第210話 「読書の秋」/ほっこり介護マンガ

第210話 「読書の秋」/ほっこり介護マンガ

「介護職員・並木マイの ほっこり成長日記 ~転職して、介護の仕事はじめました~」 保険会社から介護の仕事に転職した、並木マイさん(31歳)の成長と 介護現場のあるあるを描く、ほっこり癒し系マンガ! 休憩時間、このマンガを読んだあなたが クスっと笑えてちょっと癒され、ほっこりした気持ちになれますように。


チームケアとは?介護職員が知っておくべき基本と心得・実践ポイントを解説

チームケアとは?介護職員が知っておくべき基本と心得・実践ポイントを解説

チームケアとは、利用者さんの目標達成に向けて多職種が連携する介護の重要な考え方です。本記事ではチームケアの意味や目的、メリット・デメリット、情報共有の方法、介護職員とリーダーの役割、現場で役立つ実践ポイントや事例をわかりやすく解説します。【執筆者/専門家:奏かえで】


マイナビ医療福祉キャリア
「マイナビ医療福祉キャリア」は、医療・福祉・介護職に特化した中途、パート向け求人サイトです。
医師、看護師、薬剤師、歯科医師、介護職・ヘルパー、保育士、リハビリ職、技術職、事務職など、専門性の高い職種に特化した求人情報を多数掲載しています。
雇用形態や詳細条件での求人検索もできるのであなたにぴったりな職場が見つかります!
【職種から求人・転職情報を探す】