本日のお悩み:介護施設での夏バテ対策を知りたい
高齢者の夏バテはなぜ起こるのか
■執筆者/専門家
ゆりかごホールディングス株式会社 代表取締役 株式会社ゆりかご 代表取締役 茨城県訪問介護協議会 副会長 茨城県難病連絡協議会 委員 水戸在宅ケアネットワーク 世話人 茨城県介護支援専門員協会 水戸地区会幹事 茨城県訪問看護事業協議会 監事 水戸市地域包括支援センター運営協議会 委員 水戸市地域自立支援協議会全体会 委員 介護労働安定センター茨城支部 介護人材育成コンサルタント 日本社会事業大学大学院 福祉マネジメント研究科修了(福祉マネジメント修士) 聖路加国際大学看護リカレント課程 認知症看護認定看護師課程 在籍中 介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士・看護師・介護支援専門員・相談支援専門員・FP2級
介護現場では「水分補給を促しているのに飲んでくれない」「エアコンをいやがる」「食事量が落ちてきた」といった悩みをよく耳にします。高齢者の夏バテ対策を考える際は、水分補給や栄養管理だけでは不十分で、生活全体を支える視点が重要です。
■高齢者の夏バテの原因とは?
更に、認知機能が低下した方の中には、脳の体温調節機能の衰えによって暑さを感じにくくなっている方や、水分摂取を忘れてしまう方、エアコンの必要性を理解しにくい方もいます。つまり、加齢に伴う生理的変化以外の原因で、脱水リスクが高くなってしまうわけです。
高齢者の夏バテを予防するには?
そのため、「本人が暑いといわないから大丈夫」という判断は危険です。室温は26~28℃、湿度は40~60%程度を目安にして環境調整を行いましょう。その際は、温度計や湿度計を見える場所に設置して、必ず数値で管理してください。扇風機や換気扇などを使って空気を循環させるのも、室温・湿度の管理には有効です。
■衣類と睡眠環境にも目を向ける
そのほか、睡眠への配慮も重要です。就寝前の室温調整や寝具の見直しはもちろん、夜間の水分補給についても適切に確認してください。中には夜間の頻尿や失敗を気にして水分摂取を控えてしまう高齢者もいますので、水分摂取に対する思いを伺った上で、必要があればトイレに行きやすい環境を整えるとよいでしょう。
夏バテを防ぐ水分補給・食事のポイント
また、気分に合わせて水分を摂取できるように、麦茶、スポーツドリンク、ゼリー飲料、果物など、選択肢を増やしておくのも1つの方法です。
なお、水分補給を行うにあたっては、「飲ませる支援」ではなく「飲みたくなる支援」を意識することが大事です。本人の好きなコップを利用する、好きな温度を確認しておく、一緒に飲むなどさまざまなアイデアで、飲みたくなる環境作りに努めてください。
■食欲低下に配慮した食事の工夫
食事量が減ると、どうしてもタンパク質不足になりやすいので、卵や豆腐、肉、魚を組み合わせるのも有効です。たんぱく質の必要量は体格や活動量、疾患の有無などで異なるため、目安は個別に調整しましょう。必要に応じて管理栄養士や医療職と相談し、適量を確認すると安心です。
脱水のサインとなる症状に注意
脱水のサインが見られない方への対策としては、バイタルサインを正確に把握しておくことが大事です。体温、血圧、脈拍、呼吸数、SpO2などを確認し、いつもとの違いをチェックしましょう。加えて、介護職の「普段と比べてやや活気がないように見受けられる」という直感も大切です。直感と数値的な変化を照らし合わせることで、早期の受診につながることもあると思います。
■疾患や服薬状況に配慮した水分管理
脱水には高張性脱水・等張性脱水・低張性脱水という3つの種類があります。可能であれば、どのタイプの脱水なのかを見極めてケアをするとよいでしょう。詳しく知りたい方は、医師や看護師に相談してみてください。
注意点を踏まえて夏を乗り切るために
例えば、申し送り時に水分摂取量を共有する、水分チェック表や食事摂取チェック表を活用する、おやつに果物やゼリーを提供する、室温や湿度を定期的に確認する、尿量(尿性状も含む)や排便のパターンを観察するといった方法があります。いずれも比較的実践しやすく効果的なので、ぜひ覚えておいてください。
本稿のポイントを踏まえ、無理のない範囲で夏季の体調管理に取り組みましょう。
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ゆりかごホールディングス株式会社 代表取締役
株式会社ゆりかご 代表取締役
茨城県訪問介護協議会 副会長
茨城県難病連絡協議会 委員
水戸在宅ケアネットワーク 世話人
茨城県介護支援専門員協会 水戸地区会幹事
茨城県訪問看護事業協議会 監事
水戸市地域包括支援センター運営協議会 委員
水戸市地域自立支援協議会全体会 委員
介護労働安定センター茨城支部 介護人材育成コンサルタント
日本社会事業大学大学院 福祉マネジメント研究科修了(福祉マネジメント修士)
聖路加国際大学看護リカレント課程 認知症看護認定看護師課程 在籍中
介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士・看護師・介護支援専門員・相談支援専門員・FP2級