本日のお悩み:食事介助の時間は、どのくらいが理想でしょうか…?
食事介助にかける時間の目安は30分〜1時間
■執筆者
ささえるラボ編集部です。 医療・福祉・介護の仕事にたずさわるみなさまに役立つ情報をお届けします! 「マイナビ医療福祉キャリア」が運営しています。
この時間を理想としたうえで、実際に時間がかかってしまう要因などを考えてみましょう。
食事介助に時間がかかってしまう理由:自分自身の食事を思い出してはいかがでしょうか
その視点をもったうえで、次に介護職視点と利用者さん視点で考えていきましょう。
■利用者さんの視点
ただ、それ以外にも「体調不良や薬の影響」「噛む力や飲み込む力の低下(嚥下機能の低下)」「過去にむせた経験による恐怖心」「認知機能の低下により食事に集中できない」など様々な要因があることを理解しましょう。
■介護職の視点
しかしそれ以外にも「食事介助の経験が浅い」「利用者さんの好みやペースを把握できていない」など介護職側が要因であることも場合によってはあります。
時間内に食事介助を終えるためのポイント【準備編】
食事介助をスムーズに進めるためには、事前準備がとても重要です。準備が整っていないと、食事時間が長引き、利用者さんの疲労や安全面のリスクが高まります。以下のポイントを押さえて、効率的かつ安心できる食事介助を目指しましょう。
■1.食事の時間やリズムを一定にする
■2.食事に集中できる環境を整える
テーブルの上は必要なものだけを置き、視覚的な刺激を減らすことで、利用者さんが食事に集中しやすくなります。
■3.食事前の覚醒確認とトイレ誘導
また、事前にトイレ誘導を行うことで、食事中の中断を防ぎ、落ち着いて食事を楽しめる環境を整えられます。
■4.安全な食事姿勢を整える
時間内に食事介助を終えるためのポイント【実践編】
■1.適切な食事形態を準備する
固すぎる食材や大きすぎる形状は、誤嚥や食事の停滞につながります。ペースト食、刻み食、ソフト食など、医師や栄養士の指示に従い、食べやすい形態を事前に確認しておきましょう。
■2.一口の量とペース配分を意識する
また、次の一口を急がず、嚥下がしっかり終わったことを確認してから介助を続けましょう。利用者さんのペースを尊重することで、安全性と快適さが保たれます。
どうしても食事介助が時間内に終わらないときの対処法
ここからは、時間内に終わらないときの対処法をお伝えします、
■無理強いせず、一度食事を中断する
そんなときは、一度食事を中断し、休憩を挟むことを検討しましょう。水分補給や軽い声かけで気持ちを切り替え、再開できるタイミングを見極めることがポイントです。
■業務体制の見直しをする
常に夕食の介助がギリギリなのであれば、人の配置や夕食の開始時間、シフトの見直しなどを含め、業務の棚卸をしてみてはいかがでしょうか。すると、忙しくない時間帯に人が余っていたり、必要な時間帯に人がいなかったりという人員配置上の無理や無駄が見えてきます。それをもとに、シフト時間の見直しやパート職員の活用で補うと業務改善を行うことができます。
業務体制を見直すことで、利用者さんにも職員にも負担の少ない環境を作ることができるでしょう。
まとめ:食事介助は入居者さんの視点で時間がかかる原因を解消する
食事は栄養補給だけでなく、利用者さんにとって楽しみの1つです。時間を短縮することだけにとらわれず、「安全・尊重・快適」を軸に、チームで工夫を重ねていきましょう。
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福岡福祉向上委員会 代表