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シフトに不満があるときの伝え方とは?3つの例文で詳しく解説

シフトに不満があるときの伝え方とは?3つの例文で詳しく解説

介護職のシフトに不満を感じても、上司へどう伝えればよいか悩む方は少なくありません。本記事では、夜勤の偏りや希望休が通らない原因、シフトに不満を感じる背景を解説するとともに、上司への伝え方や相談時に使える例文、働き方を見直すための選択肢まで詳しく紹介します。【執筆者/専門家:佐藤恵美】


目次

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介護職として働いていると、毎月のシフトが発表されるたびに「また夜勤が多い」「希望休が通らなかった」と、がっかりすることはありませんか? 実際のところ、上司にシフトの不満をうまく伝えられず、悩んでいる人は少なくありません。「みんな頑張っているのに、自分が不満を言うのはわがままじゃないか」と感じている人もいるでしょう。 この記事では、介護職のシフトに不満を感じやすい原因や、上司に相談するときの伝え方を例文つきで紹介します。「どう話せばよいのかわからない」と悩んでいる人に向けて、安心して行動に移せる方法もまとめておくので、最後まで読んで参考にしてみてください。

介護職のシフト不満はなぜ起こる?

■執筆者/専門家

佐藤 恵美

https://mynavi-iryofukushi.jp/media/users/36

高校卒業後は販売や営業事務などさまざまな職種を経験するも、ハラスメントによる退職をきっかけに「心や体が弱っている人の力になりたい」と一念発起。40代目前で大学に入学し、病棟のナースエイドとして働きながら、介護福祉士・社会福祉士などの資格を取得する。約10年にわたり、病院やデイサービスで介護職員・相談員として勤務。現場を知る専業Webライターとして、介護福祉関連の記事を多く執筆している。

介護職におけるシフトへの不満は、人員配置のバランスや業務量の偏り、家庭との両立など、複数の要素が絡み合って起こる問題です。特に若手職員の場合は、自分の要望をどう伝えればよいかわからず、悩みを抱えたまま働き続ける傾向があります。

けれど、シフトへの不満を放置していると、モチベーションの低下や離職につながりかねません。まずは、シフトの不満が起こる背景を理解し、上司に希望をうまく伝える方法を知るところから始めましょう。

介護職がシフトに不満を感じるケース

介護職員がシフトに不満を感じる主な要因として、以下が挙げられます。
・不規則な勤務が続き疲労感が強い
・休暇の配分が不公平だと感じる
・仕事と家庭との両立が難しい

順番に見ていきましょう。

■不規則な勤務が続き疲労感が強い

介護職のシフトは、早番、遅番、日勤、夜勤と時間帯が不規則です。特に介護施設の場合、勤務日がすべて同じシフトになるケースはそう多くありません。デイサービスやデイケアなど、日勤帯のみの施設であれば別ですが、特別養護老人ホームなど24時間体制の施設では、常に同じシフトを組んでもらうのは難しいでしょう。

働く時間が毎日変わると、生活リズムに乱れが生じることも珍しくありません。その日と翌日のシフトによっては、眠る時間帯に調整が必要になることもあります。

■蓄積する疲労と体調不良のリスク

また、そうした生活リズムの乱れは、しばしば体調不良を引き起こします。免疫力が低下してかぜをひきやすくなったり、寝ても疲れがとれず、業務に集中できなかったりする人もいます。

心身ともに健康な状態で仕事に取り組むためにも、シフトの改善は大きな課題と言えるでしょう。

■休暇の配分が不公平だと感じる

他の介護職員は希望休が通るのに自分は通らない——。そんな状況が続くと、「不公平だ」と不満を感じるのではないでしょうか。

私が勤めていた職場でも、Aさんは毎週土日に休みをとっているのに、Bさんはずっと平日休みばかり、といった状況がありました。もちろん、それぞれに事情はあります。しかし、「自分以外の人が優遇されている」と感じながら働くのはつらいものです。

■我慢し続けることの危険性

そして、「都合があるのだから仕方がない」「自分が我慢すれば職場が回るんだ」と無理に自分を納得させていると、不満がどんどん膨らみ続けます。不満が爆発しないためにも、上司に自分の思いを伝える機会を持ちましょう。

■仕事と家庭の両立が難しい

子育て中の介護職員にとって、シフトの問題は深刻です。保育園の送迎時間と合わない、子どもの急な発熱に対応できないなど、家庭との両立が困難なシフトが続くと、心身ともに疲弊してしまいます。

家族の協力が得られたとしても、学校行事に出にくかったり、必要なときに子どもの側にいられなかったりと、シフトによっては私生活に大きく影響が出ます。家庭を大切にできないと感じると、離職を考えるきっかけにもなるでしょう。

シフトがきつくなる原因と職場の事情

介護職員のシフトがきつくなる主な原因には、以下の3つがあります。
・人手が足りず、常にシフトが回らない
・急な欠勤・トラブルで負担が一気に増える
・シフトを作成する人のスキルが足りない

1つずつ解説していきます。

■人手が足りず、常にシフトが回らない

厚生労働省の資料によると、約33%の介護事業所が職員不足を感じているという結果が出ています。

必要最小限の人数でシフトを回していると、当然一人あたりの業務負担は重くなります。場合によっては、職員に残業や休日出勤を依頼せざるを得ません。

求人を出しても人材が集まらなければ、今いる介護職員の負担が更に増してしまうケースも考えられるでしょう。

参考:厚生労働省「介護人材確保の現状について」

■急な欠勤・トラブルで負担が一気に増える

体調不良や家族の事情などで職員が欠勤すると、そのしわ寄せは残った職員や本来休日だったはずの職員に集中します。予期せぬシフト変更や残業があると、「今日は早く帰りたかったのに……」と落胆することもあるでしょう。

■想定外の対応が負担を増やす

利用者さんの状態が急変し、緊急対応が必要になることもあります。日勤者の退勤時間と重なったために、残業になってしまうケースも珍しくありません。

私も、家庭の事情で勤務当日に休んだ同僚にかわって、急遽夜勤になったことが何度かあります。もちろん「困ったときはお互いさま」の精神はありましたが、自分の体調もよくなかったため、大きな負担を感じたことを覚えています。

■シフトを作成する人のスキルが足りない

シフト作成に必要な情報共有や調整が十分でないことも、シフトへの不満につながります。介護職員の希望や状況に対する配慮が足りなかったり、特定の職員にばかり負担が集中するような組み方をしたりすると、不公平だと感じるでしょう。

なかには、子育て中の職員に夜勤を多く入れたり、通院のために出していた希望休を忘れられたりといったケースもあります。

■現場の声を反映できる体制づくり

調整に必要な情報や確認が不足した状態でシフトを組むと、負担の偏った勤務になりがちです。逆に、現場で働く介護職員の声をくみ取り、シフトに反映できる担当者であれば、不満の声が上がりにくくなります。加えて、シフトに抜け漏れや誤りがないか、複数の目でチェックする体制も欠かせません。

シフトの不満を上司・責任者に伝えるポイント

ここでは、シフトの不満をうまく伝えるためのポイントや、実際の伝え方を例文とともに解説していきます。

■事実と感情を分けたうえで、事実をメインに話す

シフトの不満を伝える際、自分の気持ちを最優先に伝えるのは避けましょう。感情的になると、上司にあなたの真意がうまく伝わりません。「事実」と「感情」を区別し、事実をメインに話すよう心がけてみてください。
【よくない伝え方】
いつも私ばかり夜勤が多くて不公平です!

【おすすめの伝え方】
過去3カ月のシフトを確認したところ、私の夜勤回数は〇回で、他の職員の平均と比べて〇回多い状況です。体調に影響が出てきているので、相談させていただけないでしょうか?

感情的に不満を訴えると、上司も「冷静に話し合いたいのに……」と感じ、問題を解決しようとする意欲が低下してしまいます。なぜシフトに不満があるのか、根拠を持って伝えてみましょう。

■話し合いの結果を記録する

上司とシフトについて話し合った後は、その内容を記録に残しましょう。記録は、のちのちの誤解やトラブルを防ぐのに有効です。

記録する項目は次のとおりです。

・日時
・詳しい相談内容
・上司からの返答
・今後の改善策や対応について話したこと

■メモに残すときのポイント

以下のようにメモしておきましょう。
【メモの例】
〇月〇日、〇〇部長とシフトについて相談。夜勤回数が多い現状を伝え、改善を要望した。
部長からは来月以降のシフトで考慮するとの回答あり、〇月〇日までに次のシフト案を確認することになった。

お互いの認識のズレを防ぐためにも、ぜひ実践してみてください。

■シフトの不満を伝える例文

以下では、3つの事例を挙げながら、シフトの不満をうまく伝える例文を紹介します。

不満を伝える際は、本題に入る前に上司に対して、「話をする時間を設けていただき、ありがとうございます」と謝意を伝えるとていねいです。

■子育てと夜勤の両立が難しい場合

お時間をいただきありがとうございます。

現在、夜勤明けに保育園の送迎や子どもの通院が重なる日が多く、心身ともに限界を感じています。先月も夜勤明けの日に子どもの発熱があったため、急遽保育園に迎えにいき、そのまま病院へ連れていきました。

そうしたことから、十分な休息がとれず、仕事に集中できない状況になっています。健康にも不安があります。今後も家庭と仕事を両立しながら、この施設に貢献していきたいと考えていますので、夜勤の回数を減らし、日勤を増やしていただけないでしょうか。もし難しいようでしたら、何か良い方法がないか、ご一緒に検討いただけますと幸いです。

■休み希望が通らないことが続いている場合

お休みの件でご相談したいのですが、よろしいでしょうか。

先月から今月にかけて、計3日の希望休を申請しました。しかし、残念ながら反映されない状況が続いており、大切な予定を諦めざるを得ませんでした。他の職員との調整が必要なことは重々承知しているのですが、今の状況だと就業意欲を維持することが難しくなりそうで不安です。

すべての希望を通していただくのは難しいと思いますが、可能な範囲で希望休を認めていただけないでしょうか。

■夜勤の回数に偏りを感じる場合

お忙しいなか、面談の機会をくださりありがとうございます。

この数カ月間のシフトを拝見したところ、私の夜勤回数が他の同僚と比べて多いように感じています。過去2か月間で私の夜勤は6回でしたが、他の職員の方は平均3~4回でした。

最初は問題なく働けていたのですが、最近は生活リズムを整えるのが難しくなっています。疲れているのに寝つけず、日中の業務にも影響が出始めている状態です。

これからも、この職場でみなさんと働きたいので、夜勤の回数について調整を検討していただけるとうれしいです。

シフトの悩みを解決するための選択肢

人員不足や介護職員のスキルの差などを考慮すると、すぐにシフトの問題を解決できない場合もあります。しかし、だからといって無理なシフトをこなすのも限界がありますよね。

毎月のシフトについて、早期の解決が見込めない場合は、視点を変えてみるのも1案です。ここからは、シフトの内容をすぐに変えられないときの選択肢について解説していきましょう。

■配置や勤務形態の変更を相談する

シフトがどうしても改善されない場合は、配置転換や勤務形態の変更を検討してみましょう。日勤のみの勤務にしてもらったり、正社員からパートタイマーへの変更を相談してみたりするのも1つの方法です。

■働き方を見直した成功事例

私の元同僚は、家庭の事情で夜勤が難しくなり、上司との相談を重ねて日勤のみのパート勤務に変更しました。その結果、お子さんとの時間がとりやすくなり、ワーク・ライフバランスが充実したと話しています。

そのように、今の生活やこれからのキャリアプランを考えながら、心身の健康を保ちながら働ける方法を探っていくことも大切でしょう。

■スキルアップし職場への貢献度を高める

介護職員としてのスキルを磨き、職場への貢献度を高めるのもおすすめです。介護福祉士や福祉住環境コーディネーターなど、業務に役立つ資格を取得すれば、仕事に対する意欲の高さや介護職における専門性が評価されます。

また、積極的に研修に参加して知識を深めたり、リーダーシップを発揮してチームをまとめたりすると職場からの信頼が高まり、自分の意見を述べやすくなるはずです。

職場改善やケアの質向上に積極的な姿勢を見せれば、より働きやすい環境をつくっていけるでしょう。

■改善されなければ転職も視野に入れる

シフトの悩みがどうしても解決しない場合は、転職も視野に入れてみましょう。転職は、決してネガティブな選択ではありません。むしろ、自分に合った働き方を見つけるための前向きな一歩です。

■働き方を見直して環境を変えた事例

私の知人は、シフトがなかなか改善されなかったため、「このままでは体を壊してしまう」と感じて転職活動を始めました。多くの施設で人手不足が続いていたため、転職先の候補はたくさんありましたが、そのなかで最も働きやすそうな職場に転職したそうです。

ハローワークや転職エージェントの力を借りながらの転職活動でしたが、「理想的な職場に出会えた」と喜んでいました。

まとめ:シフトの不満は穏やかな伝え方を意識しよう

介護職におけるシフトへの不満は、人員不足や他の介護職員との不公平感、プライベートとの両立の難しさなどから生じます。

現在の介護職員不足は深刻ですが、だからといって我慢してばかりだと心身の健康を損ねるかもしれません。限界を迎える前に、上司に相談してみましょう。

相談したからといって、すぐに解決には至らないかもしれませんが、自分の苦しい状況を知ってもらうだけでも価値はあります。今の職場で楽しく元気に働き続けるためにも、上司とコミュニケーションを図り、冷静に現状を伝えましょう。

■相手を尊重した伝え方を意識する

大切なのは、自分の思いを一方的にぶつけないことです。上司は、職場にいる介護職員たち全員の状況に配慮してシフトを作成しています。感情的になるのではなく、相手の思いや立場を尊重しつつ、今の状況や希望を話してみてください。

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