しかし、裏方的な役割が多いためか、介護の現場で働いている方でも、事務職員がどのような仕事をしているのか詳しく知らないケースがあります。
そこで今回は、介護事務の具体的な仕事内容をわかりやすく解説します。主な勤務先や1日の流れ、給料の目安なども紹介するので、介護事務に興味のある方はもちろん、「介護事務ってどんな仕事?」と疑問をもっている方も、ぜひ参考にしてください。
介護事務とは?医療事務との違いも解説
■執筆者
2008年に理学療法士の免許を取得。介護老人保健施設にて入所・通所・訪問リハビリに携わる。介護認定調査員・介護認定審査員・自立支援型個別地域ケア会議の委員なども経験。リハビリテーション業務のかたわら、医療・介護ライターとして高齢者の疾患や制度などのさまざまな記事を執筆している。理学療法士の現場で働いているからこそ得られる一次情報を強みに、読者の悩みに寄り添った執筆を心がけている。
事務職というと「医療事務」を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、介護事務と医療事務にはいくつかの共通点があります。
大きな共通点として挙げられるのは、報酬請求が業務の中心となることです。そのほか、受付業務や電話対応、労務・経理業務などの幅広い業務を担う点や、正社員・パート・派遣など柔軟な働き方ができる点、パソコンのスキルやコミュニケーション力が求められる点なども、共通しています。
■介護事務と医療事務の違い
●医療事務
病院・クリニック、薬局などで、医師、看護師、患者さんなどと関わりながら
「診療報酬」を請求する
●介護事務
老人ホーム、デイサービス、訪問介護事業所などで、介護職員やケアマネジャーと
情報を共有しながら「介護報酬」を請求する
介護事務の仕事内容
ここからは、介護事務が担っている仕事について具体的に解説します。
■1.介護報酬の請求業務
■請求業務で求められる正確性と繁忙期
なお、介護報酬の請求締め切りが毎月10日となっていることから、多くの介護事業所では、実績を取りまとめる月末から翌月10日にかけてが繁忙期になります。
■2.受付・窓口業務
介護事務は来客が「最初に接する職員」であることが多く、そのときの印象が事業所全体のイメージを左右しかねません。そのため、単に必要な手続きをこなすだけでなく、相手の立場に配慮したていねいな接遇を心がける必要があるでしょう。
■3.電話・来客対応
・利用者さんからのサービス変更の連絡
・ケアマネジャーからの問い合わせ など
■4.労務手続き
・職員の勤怠管理
・社会保険の手続き
・入退職に伴う書類の作成
■5.経理・会計業務
・日々の経費精算
・備品購入費の管理
■6.備品管理・書類作成などの一般事務業務
更に、Word・Excel・PowerPointなどを使用して、会議の議事録や行政への提出文書、イベントに使うチラシといった、さまざまな書類の作成も行います。
■7.介護スタッフのサポート業務
・利用者さんの送迎に同行する
・レクリエーションの準備をする
・居室清掃やベッドメイキングをする
介護事務の主な勤務先
■施設系サービス事業所
長期的に生活を支える場であり、介護職、看護職、ケアマネジャー、ご家族などとの関わりも多くあります。主な勤務先は次のとおりです。
・特別養護老人ホーム
・グループホーム
・有料老人ホーム(住宅型・介護付きなど)
・サービス付き高齢者向け住宅
■通所系サービス事業所
・デイケア
■訪問系サービス事業所
・訪問看護ステーション
介護事務の1日の流れとスケジュール例
介護事務になるには?
■介護事務をスムーズに始めるためのPCスキル
■おすすめの介護事務資格
介護事務の給料や働きやすさ・残業の有無
ここでは、介護事務として働くうえで知っておきたい給料の相場や、働きやすさ、残業の有無などを解説します。
■介護事務の平均給料
・非常勤:166,590円(基本給121,180円、手当24,650円、一時金20,760円)
■働きやすさや残業の有無
残業は、繁忙期を除いてほとんど発生せず、定時で退勤しやすい環境です。月末月初は残業することもありますが、ワーク・ライフバランスは保ちやすいといえます。
介護事務に向いている人とは?
■細やかな配慮ができる人
・臨機応変な対応ができる
・コツコツと正確に作業できる
・サポート役としての仕事に魅力を感じる
■正確な事務作業が得意な人
まとめ
加えて、繁忙期以外は定時で帰りやすいため、ワーク・ライフバランスを保ちながら働ける職種でもあります。本記事を読んで、介護事務の仕事に興味をもった方は、ぜひ挑戦してみてください。
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