本日のお悩み:属人化した業務を整理したい
「この業務はあの人しか分からない」が生まれる瞬間
■執筆者/専門家
茨城県介護福祉士会副会長 特別養護老人ホームもくせい施設長 いばらき中央福祉専門学校学校長代行 NPO法人 ちいきの学校 理事 介護労働安定センター茨城支部 介護人材育成コンサルタント 介護福祉士 社会福祉士 介護支援専門員 MBA(経営学修士)
■属人化が組織にもたらすリスク
「任せられない」心理が属人化を生む
一つ目の理由は、職員側の任せられないマインドです。
■「自分がやったほうが早い」という思い込み
けれど、この考え方が続くと、“任せられない症候群”のような状態になってしまうことも事実です。本来、誰かに任せるというのは、相手の持っている力を分析し、その力を適切に生かしながら業務を遂行することです。また、今は少し力が足りなくても、任せることで成長してほしいという意思や意図が働くこともあります。
■任せないことが生む悪循環
・自分と同じ成果を求めてしまう
・他者のやり方を受け入れられなくなる
■人材育成とは「可能性」を見抜くこと
本来は、その人の力量や伸びしろを見抜き、「何をどう任せれば成長につながるか」を考えるのが人材育成です。考えることをやめ、「自分がやったほうが早い」と自分を上に置いてしまったら、属人化を深めてしまうだけです。
■無自覚な「自分のほうができる」という意識
組織としての役割設計と評価の問題
■「一人で頑張る人」を評価していないか
■属人化を防ぐために見るべき3つの視点
・どこを伸ばせば次の役割を担えるか
・どの業務を分担できるか
属人化の本質的な解決とは
■必要なのは機会を与える「仕組み」と「文化」
だからこそ、みんなに機会を与え、組織としてバックアップしていくことが大切なのです。その際、任せる側には、自分と同じ完成度を求めすぎない勇気が必要です。また、 組織としても仕事を抱える人ではなく、仕事を広げ、機会を生み出せる人を評価する文化を育てる必要があるでしょう。
まとめ:介護における生産性向上の考え方
属人化が解消されると、誰かが休んでも現場が止まらない、新人が挑戦しやすくなる、チームとして支え合えるなどのメリットも生まれます。結果として、働きやすさやケアの質も向上するでしょう。
■属人化を解消するために今日からできる第一歩
そうしたマインドセットを身につけて、ぜひ「任せる文化」を実現していってください。
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茨城県介護福祉士会副会長
特別養護老人ホームもくせい施設長
いばらき中央福祉専門学校学校長代行
NPO法人 ちいきの学校 理事
介護労働安定センター茨城支部 介護人材育成コンサルタント
介護福祉士 社会福祉士 介護支援専門員 MBA(経営学修士)