特別養護老人ホーム高齢者ケアセンターひょうごのストーリー

特別養護老人ホーム高齢者ケアセンターひょうごストーリー

職人の技と若手の熱意が結ぶ、200個の「おはぎ」物語

施設内に甘く香ばしい香りに包まれたある日。2年目の介護職員が企画した「おはぎレク」。
その成功の裏には、一人の元職人と、担当職員を支えた多職種の絆がありました。

200個のおはぎがつないだ、多職種連携と「生きがい」

きっかけは、担当職員が感じた利用者・Aさんの「手先の器用さ」でした。「Aさんの技を活かせたら」という一心で、課長や副主任、管理栄養士、厨房スタッフと連携。33合ものもち米と4kgのあんこを準備する大規模な計画が始動しました。
Aさんは長年現場に立った本物の和菓子職人。20年ぶりの大役に「えらいことを引き受けた」と毎晩シミュレーションを重ねたと言います。当日は職員たちに職人の手さばきを伝授、無事成功を収めました。職員と他のご利用者とAさんで作り上げたおはぎは計200個。
「今の人はしっかりしとる。」とAさん。担当職員は「Aさんの作るおはぎは本当に綺麗。未熟な私を『褒めて伸ばして』くれた」と感謝を口にします。
「考えただけの価値はあった」と笑うAさんの表情は、かつての職人の顔そのもの。想いが周囲を巻き込み、最高に甘くて温かい一日を作り上げました。