あさがおクリニック 橋本院の現場のホンネ(Kさん(入社2年目/看護師10年目)さん)

あさがおクリニック 橋本院現場のホンネ(Kさん(入社2年目/看護師10年目)さん)

Kさん(入社2年目/看護師10年目)勤務年数:入社2年目
看護師 / 正職員

事務長としては、訪問の調整、物品の管理、スタッフが働きやすい環境づくりなどを担当しています。 さらに「営業」と呼んでいますが、地域の病院やケアマネジャーさん、訪問看護ステーションなどへの挨拶回りも行い

看護師としてどのように働いていますか?

訪問に同行する看護師として、まず大切なのは「準備」です。
診察がスムーズに進むように、患者さんの情報を事前に収集し、必要な物品を整えて診療に臨みます。

そして診察後には、患者さんに関わるケアマネジャーさんや訪問看護師さんなどの関係事業所に診療内容を共有します。
病院ではカルテやカンファレンスの中で情報を完結させられますが、在宅では患者さんを支える人が多様です。
だからこそ「情報の橋渡し役」としての役割も重要だと感じています。

医師や事務スタッフ、看護師の皆さんとどのように連携していますか?

情報共有の基盤はSlackですが、それだけではなく、日々のコミュニケーションがとても大切です。
診療から帰ってきた時に「こんなことがあったよ」と一言つぶやくと、周りのみんなが自然と耳を傾けてくれます。
その会話がそのまま情報共有になっていくんです。

役割をきっちり分けるのではなく、「これは看護師の仕事」「これは医師の仕事」と線引きせずに助け合う。
誰かが困っていたら自然に手を差し伸べる。
そんな雰囲気が橋本院にはあります。

土地勘がない私にとって、地元出身のスタッフの存在はとても心強いです。
「この病院は救急搬送をよく受け入れてくれるよ」「こういう時はここに聞くと早いよ」――。
そんな情報を即座に共有してくれるから、安心して患者さんに向き合えます。
ひとりで訪問しているように見えても、実際は大きなチームの中で支えられていると実感しています。

訪問診療は未経験で入職されたとのことですが、働き始めて感じたギャップはありましたか?

最初は「大変だな」という印象でした。
病棟では、同じ建物の中でチームが固定されています。医師も看護師もリハビリも、顔を合わせるメンバーはほぼ変わらない。
でも訪問診療では、患者さんごとに関わるチームが全く異なるんです。

例えば、ある患者さんではケアマネジャーさんや訪問看護師さんとの連携が中心。
別の患者さんでは、家族の希望が最も大切になる。
「患者さんの生活に入っていく」という感覚は、最初とても難しく感じました。

でも、その難しさは同時にやりがいでもあります。
患者さん本人、ご家族、地域の医療職――それぞれが同じ目標に向かって動けたとき、病棟では味わえなかった達成感があります。
特に「お看取り」の瞬間にチームで共有できる気持ちは、訪問診療ならではだと思います。

病棟での働き方と訪問診療では、価値観そのものが変わったと感じられますか?

はい、まったく違いますね。
病院では医師の指示に従うことが最優先で、看護師が意見を言うのは難しい環境でした。
患者さんやご家族の思いは「治療が落ち着いてから」の話になることが多かったんです。

一方、訪問診療では最初から「患者さんの気持ち」を中心に据えます。
「どう過ごしたいのか」「家族とどう関わりたいのか」を聞くところから診療が始まる。
そこに驚きがありましたし、「これだ」と思いました。

先生方もフラットに意見を聞いてくださいます。
私は自分の意見を伝えるのが得意ではないのですが、まとまっていなくても「どう思う?」と聞いてくれる。
それがとてもありがたく、人としても看護師としても成長できる環境だと思います。