豊平ケアホームは、北広島町にある共同生活援助の施設です。 知的障害のある方が、食事や入浴などの支援を受けながら、安心して暮らせる住まいとして、2009年に開設されました。
現在は、男性13名・女性7名がそれぞれの棟で生活しており、職員や世話人が日常のサポートを行っています。 食事の提供、病院への付き添い、薬や生活費の管理など、生活に必要な支援を受けながら、利用者の方々は穏やかな毎日を過ごしています。
週末には買い物や映画、カラオケなどの余暇活動もあり、それぞれが自分のペースで楽しんでいます。 また、併設の豊平作業所への通所や、福祉農園での一般就労など、働く場も広がっています。
地域の理解と支えの中で、「自分らしく暮らす」ことを大切にしている場所です。
豊平ケアホームでは、年間を通してさまざまな行事が行われています。 お花見、夏祭り、クリスマス会など、季節を感じるイベントは、利用者の方々にとって楽しみのひとつ。 職員にとっても、普段とは違う表情や笑顔に出会える大切な時間です。
「夏祭りでは、利用者さんが浴衣を着て、屋台の食べ物を嬉しそうに選んでいる姿が印象的でした。 普段は控えめな方が、盆踊りで手を振ってくれたときは、思わずうれしくなりました。」
行事の準備は大変なこともありますが、利用者の方々と一緒に過ごす時間が、職員にとっても大きなやりがいにつながっています。 日々の支援だけでなく、こうした特別な時間を通して、心の距離が少しずつ近づいていくのを感じています。