クリーニング工場で、シーツ班・タオル班・たたみ班・仕分け班の作業を利用者の皆さんと一緒に進めています。一人ひとりに合った工程の割り振りと、出荷前の品質チェックも担当しています。
見学に来た日のことを今でも覚えています。工場の中に入った瞬間、想像していた「福祉の作業所」とまったく違ったんです。大型のアイロン機械が動いていて、シーツが次々と仕上がっていく。毎日4000枚を出荷していると聞いて、正直驚きました。
ここは民間の企業さんと一緒にクリーニング事業を運営しています。つまり、納期も品質基準も本物です。「福祉の中でつくった仕事」ではなく、社会の中で必要とされている仕事に、利用者の皆さんが本気で取り組んでいる。その姿に説得力を感じました。
「どんなに障害が重くても社会に役立つその人らしい働き方を」というのが、私たちの考え方です。言葉だけでなく、実際にそれが成り立っている現場を自分の目で見て、ここで働きたいと思いました。
結果が数字ではっきり見えることです。シーツ班は1時間に700枚が目標。今日は届いた、今日は少し足りなかったと、その日の手ごたえがすぐ分かります。目標を全員で達成できた日の空気は、本当に気持ちがいいです。
そして、その人に合う工程が見つかったときの伸びしろに驚かされます。たたみ班が扱う商品は70種類を超えていて、一見するとかなり複雑です。でも、手順を分解して視覚的に示すと、驚くほど正確にこなす方がいる。「この作業なら誰にも負けない」という表情をされたとき、この仕事をしていてよかったと思います。
福祉の知識だけでなく、工程を組み立てる力や段取りの力が身につくのも、この現場ならではだと感じています。
工場なので、日中はテキパキと動きます。班ごとに分かれて作業しているぶん、職員同士の連携は欠かせません。「仕分けが少し遅れているから、たたみ班から一人回ろうか」といったやりとりが自然に飛び交います。誰かが困っていたら、声が上がる前に気づける距離感です。
一方で、仕事だけの職場ではありません。隔週水曜日にはサークル活動の時間があり、サッカーや大縄跳び、写真撮影、園芸や施設の飾りづくりなどに取り組みます。一泊旅行や文化祭、忘年会といった行事もあります。
作業中とはまったく違う表情を見られるのがこの時間で、私はここで利用者の皆さんのことをいちばん知れたように思います。真剣に働き、しっかり楽しむ。そういう職場です。